お正月休みが明けた後、眠気や倦怠感、集中力の無さや無気力状態。
このような状態に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
帰省や家族旅行などで忙しく疲れが出る時期かもしれませんが、気分の落ち込みが長引くようなら「正月うつ」かもしれません。
実はその背景には秋から冬にかけて発症する冬季うつ(季節性感情障害)があります。
冬季うつとは日が短くなり日照量が減ると幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質のセロトニンが減少することで発症すると考えられています。
どうしたら正月うつから回復できるのか
日照不足が原因の一つですから、意識して日の光を浴びるようにしましょう。
また、幸せホルモンのセロトニンは、その材料のトリプトファンが体内で生成できないので、食事からとる必要があります。
トリプトファンが多いのは、豆腐・納豆・味噌・大豆製品・牛乳・ヨーグルト・チーズ・ごま・ピーナッツ・卵などです。
また、長い休み期間に飲酒の機会が増えると思いますが、お酒を飲みすぎるとアルコールの分解時にナイアシンが消費され、減ったナイアシンを合成する為にトリプトファンが使われます。
そうすると、トリプトファンを原料とするセロトニンが不足します。
そして、セロトニン不足でうつ状態になるという事です。
普段の生活は朝ごはんにお味噌汁や納豆など食していても、お正月は特別感から、外食やお酒の量が増えてしまったり、ジャンクフードが多くなってしまいがちですよね。
気が付いたらセロトニン不足に陥ってしまっていることも…。
一時的なうつ状態なら1~2週間程度で回復すると思いますが、あまり長く続くようなら受診をする事も検討してみましょう。